花の旅・花の寺 全国各地の花めぐり

四季折々に美しい表情を見せる日本。 全国各地、花の咲く寺を巡って日本を再発見しませんか。

花の旅 奈良 萩こぼれる白毫寺と世界遺産の元興寺へ ふじい

萩の花を見るなら、ここへ行きたい・・・と思っていた奈良の白毫寺(びゃくごうじ)へ行ってきました。今回は、花仲間の桂さんと2人旅。

近鉄奈良駅から志賀直哉旧宅のある高畑を経て、さらに山奥の、古るめいた石段をのぼったところにありました。

でもまだここは奈良市内です。
今年は萩の開花が例年より1週間ばかり早く、花の盛りは過ぎていましたが、
萩でおおわれた土塀と石段が雰囲気満点。アプローチからわくわくしながら本堂へ向かいました。
 
白毫寺は関西花の寺二十五カ所の第18番霊場としても知られ、
春の五色椿と、秋の萩が代表格。
それだけじゃないんです。
 
この時期、例年なら終わっているはずの桔梗が見事に咲いて、萩と競演です。

桂さんと私があまりにもキャアキャアと花を見つけて騒いでいたら(ウソです。騒いでいたのは私です)
お寺の方が「珍しい花が咲いていますよ」といって、こっそり見せてくださったのが、
お地蔵さまのそばに咲くナンバンギセルの花でした。
生まれて初めて見ました。実物を・・・。目を凝らして探してね。

五色椿のそばでは彼岸花も満開です。

花でもてなしを受けているような気分です。
 
このお寺、ご本尊の阿弥陀如来様や閻魔大王さまが間近に展示されていて、
アリガタイ仏様たちともゆっくり対面させていただきました。
参拝者のこころを大切にしてくださるいいお寺でした。
 
寺を辞して、歩いて奈良まちへ。
彼岸花が田んぼの畦をふちどって、そんな中をオンナ2人、ぽくぽくと歩きます。

 
世界遺産元興寺は、さすが観光客であふれていました。
若い女性が多いですね。
若き聖徳太子にも出会い、本堂で久しぶりにゆったりしました。
 
本堂前の萩は満開、五輪塔には彼岸花がゆれています。

 
 
 
で、お約束のランチは
近鉄奈良駅にほど近い「カシュガシュ」というお店へ。
新おとうふスタイルというキャッチフレーズが目に入って飛び込んだのですが
ランチには寄せ豆腐や奈良の黒米がワンプレートで。あっさり味のパンプキンスープ、
デザートにはおからのブラウニーなどなど 890円は安い。
 
大和の秋を満喫しましたね。
でも私は、桂さんにおねだりして、奈良の鹿サイダーで作ったレインボーラムネをお土産に買ってもらっちゃいました。
さっぱりして、なつかしいラムネでした。付き合ってくれてありがとう。m(__)m