花の旅・花の寺 全国各地の花めぐり

四季折々に美しい表情を見せる日本。 全国各地、花の咲く寺を巡って日本を再発見しませんか。

小さな花旅365 アジサイ fum 296

梅雨の中休みですね。
鎌倉江ノ電沿線のアジサイ巡りを楽しみました。
 
梅雨どきに見頃を迎えるアジサイは、水を好む花です。海からの風が、適度な湿気をもたらすからでしょうか、鎌倉の風土に合っているようですね。この時期、あちこちでアジサイを見かけます。
アジサイは土の酸度がひとつの要因となって花色が変化し、アルカル性で赤っぽく、酸性で青っぽくなるとされますが、とにかく、色も種類もさまざまなアジサイの花が楽しめるのも魅力です。花のアップの写真は成就院で撮影しました。

 
まず、スタートは江ノ電長谷駅で下車し、光則寺へ向かいます。境内にはアジサイの鉢植えが並び、特に、赤い色のアジサイが見事です。まだ三部咲きかな?


 
続いて長谷寺へ。「紫陽花寺」を標榜するだけあって、花の数といい、種類といい見事です。
寺の西斜面に広大な植栽があり、紫のグラデーションが広がります。近頃は白いアジサイが増えましたねえ。今、五部咲きです。
展望台に立てば、アジサイ越しに由比ガ浜の海がきらきら輝いて見えますよ。
 

長谷寺から御霊神社へ。神社へぬける散歩道があります。
御霊神社といえば、キョンキョンの「最後から二番目の恋」に登場した神社で、観光客が急増しました。
境内裏手にあじさいの道があります。
境内がこんもりとした森のなかにあるので、まだ二部咲きくらい。


 
御霊神社前の江ノ電の線路ぎわはアジサイと電車の撮影スポットなのでお見逃しなく。


 
神社から「力餅屋」の前を通って、極楽寺の切り通しへ。餅屋のそばにある真っ赤な郵便ポスト横のアジサイは満開です。


 
ちなみに「切通し」とは、山・丘などを切り開いて通した道のことで 三方を山に囲まれた鎌倉にとっては、その防御の要塞がこの切通しだったのです。亀ケ谷坂、化粧坂巨福呂坂、大仏坂、極楽寺坂、朝比奈、名越の切通しは鎌倉の切通しのなかで最も重要なもので、「七切通し」、「七口」と呼ばれるようになったのです。今でも現役の重要な道路です。
 
そのひとつ、極楽寺坂の切り通しの途中にあるのが成就院です。先日ハマナスの花で紹介したお寺ですね。「東の結界」と描かれた山門から続く108の石段脇にアジサイが続きます。
アジサイの花を愛でながら108の煩悩を払い、清々しい心になって・・・という住職の願いがこもった手植えのアジサイなのです。
ここも五部咲きくらいでしょうか。写真は石段上から見下ろした風景です。

 
成就院の西の結界を出て道なりに進めば、やがて極楽寺の山門が見えてきます。
ここは撮影できるのが山門前のみ。境内は写生もできないので、ご注意を。
まだ五部咲きですね。でも茅葺きの山門が絵になるんですよね。


 
と、一応、5つの寺社がアジサイめぐりのポイントです。
 
で、ランチは・・・。ルート上にもお店がいっぱいあるのですが、江ノ電に2駅乗って、七里ガ浜へ。
我が家の隣にある「リーフカフェ」の海が見える席で「ロコモコ」をいただきました。
食べやすいアレンジで、あっさりした味付けが後を引きますねえ。@1200円

名物の七里ガ浜バーガー@1900円にも、いつかチャレンジしてみたいなあ。けっこうボリュームがありました。

まだ夏本番じゃないので、ウィークデーは比較的空いてます。だから一度行ってみたかったんです。いつも満席ですから・・・。
 
駆け足でしたが、長谷駅からスタートしてランチ終了まで約3時間。
久しぶりに鎌倉を楽しみました。
 
アジサイはこれからが本番です。梅雨どきには花もイキイキしますから、ぜひお越しください。