花の旅・花の寺 全国各地の花めぐり

四季折々に美しい表情を見せる日本。 全国各地、花の咲く寺を巡って日本を再発見しませんか。

小さな花旅365 ヒガンバナ fum 53

fum47で白いヒガンバナを紹介しましたが、本命の赤です。
 
曼珠沙華マンジュシャゲ)とも呼び、田舎では火事花と呼んで、
祖母は家に持ち帰るのを忌み嫌っていました。根には毒もありますからねえ。
 
子どものころから、そんな環境で育つと好きにはなれなかった・・・のですが、
35歳くらいだったかな? 滋賀県堅田の浮見堂そばのしずか楼という料亭で
ヒガンバナのパフォーマンスがあって、
琵琶湖に面した座敷いっぱいに、真っ赤なヒガンバナが飾ってありました。
 
息を呑みましたねえ。
切りだしたばかりの青竹に赤い花が見ごとでした。
ヒガンバナのイメージが変わりましたよ。好きな花になりました。
彼岸のころだけに咲くのも一期一会でいいですね。

 
そういえば、歌手の加藤登紀子さんの「曼珠沙華」というアルバム(レコードで持ってますよ)
のカバーはヒガンバナの切り絵でした。
 
昨日は、奈良でタクシーに乗って「ヒガンバナを見たい」と運転手さんに告げると
「田んぼのそばにいっぱい咲いて、お百姓さんは草と一緒に刈ってしまうよ」
と笑われてしまいました。

 
でもわたくしはこの秋、一番見たい花でした。その奈良の田んぼの畦道で撮影しました。