花の旅・花の寺 全国各地の花めぐり

四季折々に美しい表情を見せる日本。 全国各地、花の咲く寺を巡って日本を再発見しませんか。

花の旅 関東 千代田のさくらまつり shintabi

東京では例年より1週間早く桜が開花したために、桜まつりを急遽早めて、関係者は準備に大わらわ・・・。
夜桜にはつきもののぼんぼりも屋台もまだまだ準備中のようで、おかげで昨日は静かなお花見が楽しめました。
 
東京を代表する花見の名所といえば、上野公園や隅田川ですが、九段下の靖国神社から千鳥ケ淵にかけての一帯も古くからの名所です。
 

靖国神社周辺では「千代田のさくらまつり」と称したイベントが一斉に行われます。
いずれもソメイヨシノが中心ですが、古木が多く、とくに千鳥ケ淵の桜は、堀端に向かって大きく枝を張り伸ばし、水面に浮かぶ桜が楽しめます。醍醐味はボートに乗って水上からのお花見。まだチャレンジしたことはないですが、シーズン中はボートがぶつかりあうほどの混雑です。

 
「江戸の花見」という言葉がありますが、桜の宴を楽しむ風習は江戸時代に始まりました。
九段下あたりには、江戸時代から続く老舗があり、まつりのシーズンになると店頭もお花見一色のディスプレイに。
それもまつりに便乗するんじゃなくて、「江戸っ子のお花見」の楽しみ方のようなもの、大げさに言えば、「江戸っ子の粋な花見」を店頭で演出しているような雰囲気で、毎年、楽しみです。
 
散歩のおすすめコースは、まず、都営線九段下駅から靖国神社方面へ。武道館を過ぎ(この時期大学の卒業式や入学式で混雑しますね)、靖国通りのゆるやかな坂を登ると千鳥ケ淵。ボート乗り場は散策コースの一番奥にあります。
引き返して靖国神社の境内へ。ここには東京の開花標準木があります。オオシマザクラヤマザクラもありますが、とにかく靖国ですからね。戦後60年以上、桜も古木が多いわけです。
神社の左手を出て靖国通りへ。下の写真のような神社の土塀に沿って、さくら並木がJR市ヶ谷駅まで続きます。通り沿いにはあられの「さか口」や海苔の「増辰」があります。

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途中からJRの線路沿いに折れると、またまた巨木のさくら並木が土手に沿って続いています。ここは近所の会社の宴会のメッカ。やってますよ。早くから場所取りを・・・。金曜日はぼんぼりが間に合わず、暗い中でワイワイ・・・でしたね。
以上、およそ1時間もあれば巡れるコースです。
まだ来週いっぱいは桜を楽しめそうですから、チャンスがあればみなさんもお出かけください。
 

千鳥ケ淵。樹齢を経た巨木が見応えあります

靖国神社は古木が多いですね

 


毎年、さか口の「花見あられ」が楽しみで、手描きのPOPもお馴染みになりました。醤油のきりりと聞いたお味です

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海苔の増辰も華やかな店頭に

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1本だけ楽しみなのが法政大学前の紅しだれ。今年はまだ少し早いですが