花の旅・花の寺 全国各地の花めぐり

四季折々に美しい表情を見せる日本。 全国各地、花の咲く寺を巡って日本を再発見しませんか。

小さな花旅365 スイセン fum 148

元旦から2日にかけて伊豆下田へ出かけました。
お目当ては爪木崎(つめきざき)の野水仙の群生を見るためです。
 
爪木崎は伊豆半島の東、下田から須崎御用邸を過ぎた小さな岬です。
この岬の東の斜面に300万本近くのスイセンが咲くというので、前から楽しみにしていました。
 
真っ青な太平洋と自然に咲くスイセン・・・例年1月上旬が最盛期ということで、わくわくしながら車を降りたのですが、今年は気温が低く寒かったのでしょうか、まだ開花したばかりで2分咲きくらいでした。
残念! 晴れてはいても外気温は7度しかなく、風も強いので、早々に群生地を後にしました。

スイセンをふちどるように植えられたキダチアロエのオレンジの花が見頃を迎え、

青い海とのコントラストがとても綺麗でした…。

下田は聚楽ホテルという温泉に泊まりました。全室オーシャンビューの宿です。毎日、オーシャンビューの家に暮らしていると言うのにまたまた海です。

が、ここの海はちょいと訳ありで、
宿の前に広がる弁天島こそが、かの吉田松陰が幕末に国禁を犯してまで黒船に乗ろうと身を隠し、渡航を企てた、その出発の場所なのです。
その後、松陰は長洲へ送還され、野山獄でその生涯を閉じるのですが、
幕末維新のさきがけになった出来事としてわたくしは心に深く刻んでいた事件であり、その現場の真ん前で泊まるのはちょっと感動ものでした。

アメリカ人ハリスが領事館にした玉泉寺も宿のすぐそば。時代が少しずれていたら、吉田松陰も同行者である金子重輔も渡航できたでしょうに…。


むろん正月ですから宿の料理はお節と新鮮なお魚。正月料金@20,000円も納得の湯と料理の宿です。下田のお節料理の写真をUPしました。小さいながらもアワビと伊勢海老付きです。