花の旅・花の寺 全国各地の花めぐり

四季折々に美しい表情を見せる日本。 全国各地、花の咲く寺を巡って日本を再発見しませんか。

花の旅 神奈川 珍しいモコモコ菊を訪ねて二宮へ

二宮は神奈川県の小田原と大磯の間に位置し、東海道の一里塚が残る歴史の町。
 
ここに珍しい「ざる菊」を咲かせる農家があるのを、9日付けの朝日新聞で知ってさっそく訪ねました。
東海道沿い、川匂神社近くの「ざる菊園」と書かれた看板を頼りにたどり着いたのは一軒の農家。
広〜い屋敷の奥まった場所に、お椀をひっくり返したような菊がモコモコと並んでいました。

新聞には綿菓子のような・・・と紹介されていたのですが、初めて見る光景にちょっと感動します。

 
この菊、一本の苗から放射線状に枝を伸ばし、直径1〜1.5メートルはあるでしょうか。
花丈は40センチくらいと低く、真上から覗くと、どの株も同じような形と大きさ。
このモコモコが、規則正しく等間隔におよそ370本並ぶのですから、壮観です。スゴイです。

毎年、花が終わると更地にして、春に苗を植え付けると、秋には1本の苗がモコモコの一つに成長するそうです。
今はクリーム色ですが、次第にピンクになって、11月末にはかなり濃い赤紫に変わるとか。

これも見たい(*´∀`*)
花の形といい、色の変化といい、初めて見る菊にちょっと釘付けになりました。
 
育ててらっしゃる善波保雄さん一家は、「皆さんとの出会いが楽しみで」と
自宅の庭を開放し、駐車場やトイレまで準備されていました。
もちろん入場は無料です。
 
毎年訪ねる方もいらっしゃるようで、菊を前に話が弾んでいましたね。
善波さんに苗を分けてもらい、成長の様子を書き込んだ「ざる菊ノート」もあって・・・
何だか、心温まる秋のお花見になりました。
 
一画には敷地内で栽培された、柿やキウイ、大根、ネギなどが並び、
産直好きの我が家はさっそく、ネギと大根をゲット。
夜の鍋の材料になりました。