小さな花旅 365 コエビソウ fum12
前から気になっていたんですよね。真っ赤なこの花。
コエビソウと言うそうです。色と形が海老に似ているから名付けられたそうです。
メキシコ原産で、属名はべロペロネ。こっちの名前のほうが
花に合っているような気もします。
花が咲きすすむと、赤い花の先に白い舌のようなものをペロンと出します。
深紅の赤がいいですね。
30歳になる前かな、茶道を習っていた私は、この色の着物が欲しくて、
その頃はローンなんて無かったので、必死でお金を貯めて買いました。
手描きの京友禅です。清水の舞台から飛び降りましたよ。
実はお茶の先生が懇意にされている、西陣の呉服屋さんで、卸値にしていただいたのですが。
それでも高価な買い物でした。
後にも先にも、着物を作ったのはこの1枚だけ。
もちろん、今も大切にしていますが、着る機会が無いのが残念です。
着物の柄にも、流行り廃りはあるのでしょうねえ。
植え込みのこの花の目が止まったのは、きっとあの着物を思い出したからかも。