小さな花旅365 ヒメヒオウギスイセン fum 313
ようやくご近所さんの庭に咲きました。ヒメヒオウギスイセンです。漢字では姫檜扇水仙、別名はモントブレチア。
南アフリカ原産の花ですが、花壇だけでなく、野生化したものも見かけます。濃いオレンジが鮮やかな花ですね〜。露に濡れた花も愛らしい。
わたくしが最初にこの花に出会ったのは、15年ほど前のこと。三重県に残る熊野古道・伊勢路の松本峠を歩いていた時です。当時わたくしは、旅の情報誌の編集に携わり、伊勢路へは取材で訪れました。
日々の多忙と睡眠不足がたたり、バテてしまってヘロヘロになって峠を越えた時、古道沿いに咲く朱色の鮮やかな花が慰めてくれました。
ヒメヒオウギスイセンという名前を教えてくださったのは、地元の歴史家さんだったと記憶しています。
以来、この花を見ると熊野古道を思い出します。一応、中辺路、大辺路、伊勢路を踏破しましたよ。
関西は台風が近づいています。雨風に注意してお過ごしください。