花の旅・花の寺 全国各地の花めぐり

四季折々に美しい表情を見せる日本。 全国各地、花の咲く寺を巡って日本を再発見しませんか。

小さな花旅365 アセビ fum 211

馬酔木と書いてアセビ。葉っぱを馬や牛に近づけると苦しむから名付けられたそうです。

花はスズランのようにうつむいて房状に咲き、この愛らしさから毒などおよそ想像できないのですが…。

子どものころ、山からアセビの枝を手折ってきて、こっそり牛の顔に近づけて、近所の爺さまから叱られた記憶が…。
本当に牛が酔うのか試してみたかっただけなのですが。

二年前に箱根の大涌谷に出かけた時に、もうもうと硫黄の噴煙を上げる岩肌に、アセビの木が大きく育ち満開の花を咲かせていました。荒涼とした地にアセビだけが美しく咲く様子は、やはりアセビには毒があることを思い起こさせましたねえ。
子どものころ試してみたかったことが、今、納得できたような感じでした。一個食べたら七年長生きするという、名物の黒たまごもいただきましたよ。オットットが三つも食べるのを、ちょっと顔を引きつらせて見ていました(~_~;)