小さな花旅365 リンドウ fum 96
久々に自生を見つけました。箱根山中です。
花屋さんのリンドウは、めいっぱい花を付けた、エゾリンドウの園芸種。
これに比べて、野山で出会うリンドウは、茎が細くて華奢な花。
山歩きの途中、この花を見つけるとしゃがみ込んで話しかけたくなるほど、愛らしいです。
群生しないからでしょうか?
秋山の孤独な貴婦人のようですね。
根っこは胃腸の薬として活用されてきました。
もう随分と昔のことですが、霧島神宮周辺を観光した時に、霧島山の麓辺りかな? 案内してくれたタクシーの運転手さんが、とっておきの場所があるからと連れて行ってくれたのが一面のリンドウの花園でした。
地面に這うように青紫の花のじゅうたんが広がり、今でも忘れられない光景です。
キリシマリンドウという背の低い種だとも教えてもらいました。
「花はキリシマ」とはツツジのことですが、わたくしにはあの一面に咲いたリンドウが目に浮かんできます。