小さな花旅365 シュウカイドウ fum 75
今年はもう出会えないかなぁとあきらめていたのですが、昨日、大仏切り通しの閑静な住宅街で見つけました。
漢字で秋海棠と書き、秋に咲く海棠です。
京都大原の寂光院といえば、平家物語に登場する建礼門院時子が、晩年を過ごした尼寺。
本堂へと続く回廊に沿って、秋海棠が咲いて、隠棲の地ながらも、はんなりとした秋を演出していました。
この寺が火災に会ったことは記憶に新しいことです。
直後に訪ねた折には、秋海棠の姿が見えず、残念な思いをしたものです。
わたくしには、この花が悲劇の 皇后、建礼門院の姿にダブって見えたのです。
大河ドラマは低迷のようですが、平家物語は日本人が忘れてはならない歴史文学です。
寂光院はまたきっと訪ねてみたいお寺です。その時には秋海棠に会えますように。