花の旅・花の寺 全国各地の花めぐり

四季折々に美しい表情を見せる日本。 全国各地、花の咲く寺を巡って日本を再発見しませんか。

花の旅 京都 京都御苑 九條池のサルスベリ ふじい


夏の京都は暑いだけや〜。祇園さん(祇園祭)が終わって、大文字の送り火まで人気がのうなる(なくなる)ほど暑いで〜。
 
京都在住の写真家、土村清治さんにさんざん脅されながらも、夏の花を求めて京都御苑へ。
 
 
お目当ては、御苑南部の堺町御門の近く、旧摂関家の一つ九条家の遺構、九條池の畔に咲くサルスベリです。
 
 
九條池には大小5本のサルスベリの木があって、池に架かる高倉橋から眺めるのですが、
最も奥の大きな1本が、九條邸遺構の拾翠亭(しゅうすいてい)を背景に、
はんなりと咲いています。
 
拾翠亭は江戸時代後期に建てられた茶室で、お茶会などにしばし使われます。
金・土のみ見学が可能で、しかも見学料は100円ということで、さっそく中へ。
 
茶室の趣もさることながら、目の高さにサルスベリの花が咲いて、暑さも忘れて、やさしい気持ちに包まれました。
 
他にも京都御苑内にはサルスベリの木が多く、松の木の間にピンクの花が映えて綺麗です。
テニスコートあたりまで歩いてみましたが、やっぱり暑い。
 
小腹も空いたことだし、少し南へ下がって、晦庵川道屋の蕎麦でも食べようか・・・と思ったのですが、次の約束があったので、残念しました。
あのちょっと甘めのタレがいいんですよね。暑い夏には。老舗ですが、一人でも気軽に入れるからいいですよ。
 
土村さんは、「京都花紀行」というカレンダーの著者で、今年の8月が九條池のサルスベリだったので、楽しみに出かけたのです。
 
2時間ほどの小さな花の旅でしたが、京都は旅人を裏切らないですね。

九條池のサルスベリ

拾翠亭から高倉橋を望む

拾翠亭の2階から眺めるサルスベリ